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私設北海道開拓使の会メールマガジン『異論・暴論・創論』Vol.1   2003年1月6

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 ■ 題名 執筆者

 

 私たちの提案

  「北海道標準時間を創ろう」 石黒直文(北海道の「時」を考える会)

 

 編集後記

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                        2003年1月20

 

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     □■□■□■□■□■ 「北海道標準時間を創ろう」■□■□■□■□■□

 

石黒直文(北海道の「時」を考える会)

 

 

 日本列島は、南北に緯度で22度、東西に経度で27度の海域に広がった島嶼か

 ら成り立っている。 真夏根室の日の出は337分、那覇は2時間後の536

 逆に真冬、根室の日没は342分なのに那覇では537分まで日は沈まない。

 

 これだけ差のある地域を明石標準時1本で律するのは無理がある。夏北海道

 で日が昇って5時間もたって、太陽はすでに中天にさしかかっているのに、

 まだ役所や銀行の窓口は開いていない。逆に冬になると、子供たちが学校を

 離れる頃にはすでに夕闇が迫っている。これでは人間のもつ本来の生活リズ

 ムに反している。

 

 もともと人類は、日が昇るときが朝、日が沈めば夜、太陽が中天にあるとき

 が真昼と思って数百万年生活してきた。世界がグリニッジ標準時を定めたワ

 シントン条約を締結したのが1884年、 わが国が東経135度の明石を日本全体

 の標準時と定めたのが1886年(明治19年)つまりまだ百年とちょっとしか

 経っていない。数百万年なじんできた地域の生活時間を他地域にむりやり合

 わせることはない。

 

 そこで、北海道は、明石標準時を廃し、グリニッジ標準時より10時間、現行

 の日本標準時より1時間進めた時刻を以って北海道標準時と定めよう。

 北海道が自然の運行に合わせた独自の標準時字を持つことは次のような利点

 がある。

 

 1) 省エネ効果 欧米の先進国と同様の高緯度にある北海道の効果は、

    低緯度に位置する他府県に比べて高い。

 

 2) 生活改善効果 陽の高いうちに帰宅できれば、自然に触れる余暇時間

    が増える。家庭団欒や健康増進につながる。

 

 3) 新産業創出効果 北海道は、北半球ののなかで一番先に一日が始まる。

    日本の中で1時間早く全てが始まる。このことはレジャー産業の振興

    ばかりでなく、工夫次第で新しいビジネスチャンスを生み出す。

 

 北海道が独自の時間を持つことの意味はもうひとつある。それは、中央志向

 思想、物まね後追いから決別することだ。北海道は、戦前、外地と呼ばれる

 植民地のひとつであった。戦後、北海道民があらゆる機会を通じて目指した

 ものは、何とかして内地並みになりたい、他の府県と同じになりたいという

 ことであった。しかし、内地化によって北海道の本当の幸せは生まれたのだ

 ろうか。

 

 内地府県のものまねと後追いに北海道の未来はない。北海道は北海道だ。

 いま求めるべきは北海道のアイデンティティの確立であり独自のカルチャー

 の創造なのだ。北海道が、他府県と異なる時刻を持つことはある意味で不便

 であり、違和感を持つ向きもあろう。だが、その不便さや違和感こそが大事

 なのだ。北海道が、日本と違う存在でありたいことの証としたいのだ。

 (この提案は1999年発足した 北海道の「時」を考える会 の共同提案である)

 

                                 以上

 

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 ■ 編集後記

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 2003年が幕を開けた。

 

 先送りされた問題の多さと重さに、「何はともあれ新年はめでたい」と言

 う能天気さもふと萎えてきそうな、今年の元旦ではある。そんな中「言論

 で北海道を元気にしよう」。この掛け声で、本メールマガジンは開始した。

 

 『見本版』をご覧頂きたい(http://www.kaitaku.gr.jp/

 ここでは、立論と反駁が併記された形を取ったが、第1号では、あえて立論

 だけの形にしてみた。この意見に対する意見を、お読みくださった皆様に考

 えていただくためである。その意見がまた意見を呼ぶ。中には異論や暴論と

 言うべきものも生まれてこよう。それらがやがて北海道を元気にする『創論』

 として結実していくことを願っている。

 

 幸いにもクリスマス・イブの日、北海道新聞に、本メールマガジンの配信と

 目的を記事として取り上げていただいた。

 http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/sch-kiji.php3?&query=メルマガ

 &dd=20021224&kiji=0046.200212249615

 

 北海道に限らず、全国のさまざまな、そして多くの方々が、北海道の問題に

 関心を持ち、ひとつでも多くの「北海道を元気にする智恵」を授けてくださ

 ることを願い、読者の皆様の活発なご意見を期待している。(玲)

 

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WEB】   http://www.kaitaku.gr.jp/

MAIL     yabe@venus.fujijoshi.ac.jp

 

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【発行】      NPO法人 私設北海道開拓史の会(FAX : 011-252-0406

【編集】      矢部玲子

 

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