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私設北海道開拓使の会メールマガジン『異論・暴論・創論』Vol.35
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 最近の気に障ること(靖國を中心として)
   NPO法人フリースクール札幌自由が丘学園代表 亀貝一義

  編集後記

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               2006年5月16日

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最近の気に障ること(靖國を中心として)

NPO法人フリースクール札幌自由が丘学園代表 亀貝一義

 この1年間(半年間でもいい)、気に障ること、気になること、
疑問(答えを求めたいこと)などが次々に出てきた。

 順不同でいえば、まず首相の靖國神社参拝問題とこれに陰に
陽に関連する「東京裁判」の議論。そして男系天皇を維持しなけ
ればならないという日本伝統論、税金や保険掛け金は上がるが、
医療費負担も上がる、年金は下がる。「格差が広がってなぜ悪
い」と開き直る首相、耐震偽装事件からホリエモン問題、さらに
いやな犯罪も増えるし、自殺も増える。少子化はいっそう進む。
「共謀罪」新設から憲法や教育基本法の改定の急ピッチの動き
環境汚染はどんどん進む。高速道路や新幹線工事も進んでいく。
 私の仕事は教育に関することだが、いじめは減らないし、小学
校から英才教育をどんどん進めようとする動き、「体罰は教育だ
」などの考え大手を振ってまかり通る、などなど。
 世の中はカネしだい。カネをもっている男の歓心をよぶための
講座、セレブへの誘い。
 概して国民全体に対してかなりの不信感をもつ。これでもかこ
れでもかと痛められながらも諦めずにチルドレンやシスターを
国会に送ったりする。

 これらの中で特に気になることを記したい。それは「靖國参拝」
とこの周辺の問題についてである。
 私の父親は中国戦線で死んだ。一昨年、話題になった靖國神
社に行って「うちのオヤジはここに祀られているか」を聞いたら、
神社事務所は調べてくれて、「死んだのは昭和17年だが、20
年3月に祀りました」との文書回答があった。それで昨年夏上京
したついでに再び同神社に行った。正直な話し少々の親密感を
もったからである。しかし境内の「遊就館」を訪問したとき、感じ
たのは驚きの一言である。61年前の「軍国主義そのものがま
だのさばっている」感がした。
 この遊就館も同神社の付属であるのはいうまでもない。
 総理大臣が、その立場でお参りすることがどういう意味をもつ
かはいうまでもない。「オレだって『札幌自由が丘学園代表』とし
てお参りするはずがないだろう」と思った。そんなことは常識で
ある。
 周知のように、この神社は200万を超える戦死者の他に、東
条英機など14名のA級戦犯を「昭和殉難者」として合祀した(1
978年)。また靖國神社は、この論理から東京裁判や「侵略戦
争」を否定している。
 ここ数年中韓両国はことあるごとに日本の総理大臣(その他
多くの国会議員)の靖國参拝を批判している。のみならず中韓
の国民からの指弾非難も激しい。そして一見これに関係しない
問題についても「過去をきちんと総括しない、反省できない国は
信用できない」という態度をもって反日の態度を強めているのも
周知のとおりである。
 日本の進路は、誰が考えてもアジア近隣諸国との友好関係が
最も大切であることは論を俟たない。そのアジア近隣諸国が非
難している靖國神社参拝を、公職にある間はやめるのが当然
ではないか、と思うのが一般良識民である。日本が「アメリカの
51番目の州」と揶揄されていいわけがない。
 しかし小泉さんは「戦争を反省し不戦の誓いの趣旨での参拝
がなぜ悪いのかわからない」と、批判する中韓のほうが問題だ
としている。
 この靖國問題とリンクしている論が東京裁判批判である。太
平洋戦争終結の決定は「ポツダム宣言の無条件受諾」であり、
東京裁判はこの延長上のテーマである。戦犯についての理解
も同じである。さらにこれはサンフランシスコ条約などの前提で
もある。A級戦犯合祀の靖國の参拝はこれらの戦後秩序の根
本を否定するかタナ上げの主張を意味する。
 たしかに東京裁判の法的な問題もあるだろう。アメリカの無差
別爆撃や原爆投下、あるいはベトナム戦争の問題は「A級戦犯」
(平和に体する罪)に相当するものではないか、という大きな疑問
はある。しかし、だからといって戦後の基本構造の論理を否定し
てこれからの日本のあり方をどう考えるのか、私は不思議でしよ
うがない。
 もし本気で東京裁判をも問題視するのなら、アメリカその他11
か国に対して「再審」請求すべきであろう。そういう度胸はあるは
ずがない。
 結局、過去に対して誠実な態度をとれない人間は将来への信
頼もかちとれないことを私たちは声を大にして叫びたい。

 私は、このページを借りて、冒頭記したさまざまな最近の動き
に対して、未来に生きる孫たちのために何かをしようと呼びかけ
ようと思った。その昔「全学連」という戦闘的な団体があった。そ
の当時の若者の多くが社会的な関わりを進めた。異状ともいえ
る形の「闘争」を行った者もいた。全学連はその類であった。今
、元学生であった私たちは、異状な形ではなく、きわめて常識的
な意味と方法で社会参加を呼びかけたいと思った。「元学生の
運動」である。
 紙数の関係もあるし、構想もまだまだ不十分なので次の機会
にしたい。
  
NPO法人フリースクール札幌自由が丘学園代表 亀貝一義


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編集後記
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                  2006年5月16日


先日ランチミーティングに同席する機会があり、待ち合わせである
某老舗ホテルの社用族御用達風の和食処にでかけました。
するとそこには仁王立ちになった仲居さんが「アンタ何しに来たの」
と言わんばかりにこちらをジロッ。とりあえず待ち合わせ相手の会
社名を言ったとたん笑顔で「いらっしゃいませ」。
好きで北海道に移住してきた私も、北海道はサービスが悪いと
言い続けることが大事だと思ってきましたが、最近はちょっとあき
らめ気味かもしれません。

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