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私設北海道開拓使の会メールマガジン『異論・暴論・創論』Vol.40
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 「毅然として言う。戦うべからず」
   
  庄司 務

  編集後記

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               2007年5月15日

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 衆議院与党の圧倒的多数と、意外にも民主党も加わる改憲論

によって、最近、私たちの国は、憲法改正にぐっと近づいた
という感じがする。そしてその是非を国民投票にするという

政治日程までが現実のものとなってきた。
 そもそも世界に無類のわが日本の平和憲法は、日本が犯し
た戦争という暴力を、世界の国々への、いわば贖罪を込めて
約束宣言し、それを受け入れてもらったのではないのか。だか
ら、まず、憲法改正は世界の国々にその是非を問うべきでは
ないのか。つまり、わが国の憲法は、歴史的にみて、その宣
言を承知した世界の人々の意思の上に成り立っていると認識
すべきだ。憲法前文は、間違いなく世界へ向けての宣言だ。
 
 先日、テレビを見ていたら「自分の国を自分で守れないのは
世界中で日本だけだ」という。改憲論に出席の討論者がみんな
頷いていた。日本は自分の国を守れないのではない。紛争を
解決する手段として「武器を使わない」と宣言しているだけだ。
文明史的にみて、進歩しているのは「武器で紛争を解決しない」
と宣言している日本ではないのか。日本国憲法は、人類の究極
の理想だ。戦後、アメリカは自国で実現できなかった理想を日
本で試したのだ。憲法を変えるというのは、その理想を現実に
あと戻りさせることだ。私たちがすべきことはその逆だ。武器を
持つ現実から、武器を持たない理想へ近づけることだ。つまり、
日本の自衛隊を軍という暴力集団に変えることではなくて、世
界から軍という暴力集団をなくす方向に向かうべきなのではな
いのか。
 現実には、自衛隊はすでに大きな戦力を持ち、その意味で
憲法9条は崩壊しているとしても、あくまでも戦争放棄と戦力

不保持の理想は捨て去るべきではない。人間は、身体がねじ曲
がっていても、必ず、目が見つめた方向に進む。視線の先には

理想を描く。それが人間の進路を決める。
 
 武力の代わりに何によって国を守るか。それは隣の国と仲良
くすることであり、よく話し合うことだ。つまり外交だ。外国

との親善友好を図り、平和な話し合いによって物事を解決する、

内治ももちろん大事だが、国の安全に関わる外交の役割を担う
のが政治家だろう。よき政治家はよき外交家である。すべて武
力で解決するなら政治家はいらない。だから、戦争放棄を否定
し、武力充実を叫ぶのは、政治家の自己否定以外の何もので
もない。 
 911以来、世界のいたるところでテロが起きている。サミット
期間中の英国でも地下鉄テロが発生した。ブレア首相は「野蛮
な行為」と宣言し、参加各国の首脳はすべてテロと戦う姿勢を
アピールした。残念ながら、その直後にまたテロが起きた。こち
らが戦う姿勢を示せば、むこうも戦う姿勢を強固にする。テロと
「戦う」と宣言することはテロと同じ土俵に上がることになる。

「テロと戦う」以外にテロ解決の知恵や手段はないのか。
 「テロと戦うな」といえるのは日本である。アメリカもイギリス

も戦勝国である。戦争に勝ったことによって現在の国家を築いた
国である。彼らは戦争を一概に悪とは捉えてはいない。第二次
世界大戦は善い戦争だったという。日本は全く逆だ。日本は、
先の大戦を悪と捉え、一切の戦争を放棄することによって新しく
生まれ変わった。二度と戦わないと誓って平和を手にした国であ
る。その日本が、戦勝国と一緒になってブッシュやブレアの「戦う」
宣言に頷いている姿は滑稽だ。日本が自分の歴史に自信を持つ
なら、テロとも「戦わない」と主張すべきではないか。日本の立ち
位置は、アメリカやイギリスとは根本的に違うはずだ。
 
 最近の政治家は、「毅然として」などと言う言葉をよく使う。

とくに中国、北朝鮮、韓国などのアジア諸国に向けられることが多
い。しかし、「毅然」とは、自分の足で立ち、何ものにも寄りかか
らない態度を示す。弱い者に威張り、強い者に追従する態度を
「毅然」とは言わない。たとえ孤独であっても、自らの信じる理想
を世界に向かって堂々と主張する態度を「毅然として」というのだ。

庄司 務
(恵庭市在住 元小学校教諭)

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編集後記
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                  2007年5月15日

初恋の彼と再会!最近は頻繁に連絡を取ってます、というとちょっと問題
発言ですが、初恋というのは小学校一年生の時、再会というのはたま
たま彼のHPを発見して勇気を出してメールで連絡してみたらやっぱり
本人で、今度関西か北海道で会おうね、とメールでのやりとりをしている
のです。しかし最後に会ったのは小学校6年生の12歳。あの頃のイメージ
のまま実際に会わない方がいいのか、でもやっぱり会った方がいいのかと
乙女心というものは永遠にソワソワするのであります。

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