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私設北海道開拓使の会メールマガジン『異論・暴論・創論』Vol.48
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 道州制特区提案のアイデア募集!
            ───地方主権への北海道の戦い

                   石黒直文(当会理事長)

  編集後記

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               2009年7月21日

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  道州制特区提案のアイデア募集!
            ───地方主権への北海道の戦い
                               
 現在、北海道では道州制特区推進法に基づく提案を募集して
います。
 ご承知かと思いますが、この法律は、小泉内閣の時代に、道
州制をすすめるために、北海道をモデルとしてやってみようじゃ
ないか、という考えに立って2006年に成立しました。これに基づ
いて、これまで北海道は国に対して21項目の提案を行いました。
ところがどっこい、なかなか中央は、権限を手放そうとしません。
たしかにいくつかはOKを貰いましたが、これによって国のあり
方が変わる、あるいは北海道が変わるといったものは、残念な
がらひとつもありません。とても将来の道州制のモデルだと威張
れるようなものではないのです。
 なぜ、これがうまくいかないのか。もちろん、守る側の中央の
官僚の抵抗が強いことはもちろんですが、攻める側の北海道も、
率直に言って、弱すぎます。これじゃ最近のコンサドーレと同じ、
得点につながりません。
 第一に、フォワードのシュート力が弱すぎる。これは、将来の
地方主権確立のための戦いです。これに破れれば、将来の北
海道はありません。「北の新地のボッタクリバーよりひどい」とい
って国の請求書を叩き返したり、「俺の言うとおりにして、俺を総
裁にしろ」と政権党を脅かすくらいの迫力が欲しいのです。
 第二に、中堅、MFのパスに知恵と工夫が足りません。平凡な
球を平凡にパスしている。相手が思いもかけないようなプレース
に球を出す、相手の嫌がるところに球を打ち込む工夫がないと
簡単に打ち返されてしまいます。つまり敵になめられているので
す。これでは海千山千の相手に勝つことはできません。
 第三に、サポーターの声援が足りません。道民のほとんどは
道州制特区で北海道が何を国に要求しているのか知りません。
その存在すら気がついていないのです。つまり、がらがらの球
場で試合をしているようなものです。これでは両軍の選手プレー
ヤーも気合が入りません。その最大の原因は、試合が面白くな
いからです。この試合に勝てば、道民の経済や生活が根本的に
変わってくる、国のかたちそのものが変わってくる、選手も目の
色変えて戦っている。それがわかれば、球場は、サポーターで一
杯になるでしょう。
 いま、国の政治はまさに百年に一度の変革のときを迎えてい
ます。この戦いの大きな争点のひとつが「地方主権」であること
は間違いありません。そのよきモデルを提出する責任は北海道
の官民にあります。どうかいいアイデアを出してください。
 以下は、私が長年主張してきたものを、経済団体を通して提出
したものです。ご参考に掲げました。


道州制特区推進法に基づく新たな提案
 
1.     
提案事項
1
千歳空港および新千歳空港を民営化する
2
民営の受け皿は、株主構成を改組した北海道空港株式
  会社とする
3
防衛省使用の千歳空港は、防衛省とリース契約を結ぶ


2.     
種別
  国から道への権限等の移譲および規制緩和


3.     
提案の背景
1
民でできることは民へ、地方でできることは地方へ移すべき
である。先進国および周辺アジア諸国の基幹空港は、民間、
地方公共団体あるいは公団の所有となっている。国が空港を
所有している先進国はない。
2
歴史的に見て千歳空港は、1926年、千歳村民の勤労奉仕
により建設した空港である。1939年、帝国海軍により接収、敗
戦により1945年連合国軍が接収。その後、1959年、連合国軍
接収解除により防衛庁に返還されたが、本来、千歳に返還す
べきものであった。
3
国の空港として北海道予算が投入された金額は、千歳、函
館、旭川、帯広、女満別釧路の国所有空港を合算しても1000
億円弱である。滑走路あたり建設整備投入金額は、東京、成田
、関西、中部等の基幹空港の2050分の1に過ぎない。つまり
圧倒的にイニシャルコストの低い空港である。


4
.特例措置等の内容
  提案事項の通りであるが、それらを実効あらしめるためには
次の措置が必要である
  1)世界の基幹空港は、空港機能とターミナル機構が一体とな
っている。したがって北海道空港株式会社を改組し、北海道およ
び関係市町村の持ち株比率を50%以上とし、公共性を高める。
  2)新北海道空港株式会社が、国から適正な価格(1000億円
以内)で移譲を受ける。その資金は、増資(一般公募を含む)、免
税道債の発行および借入金とする。
  3)新空港は、空港法第4条第1項もしくは同法第5条第1項に
定める政令指定空港とする。それにより、道および関係市町村
に対し航空機燃料譲与税法による譲与を受ける。(この税は、自
動車燃料税同様、本来利用者に還元すべきものである)
  4)防衛省と共同使用に関し契約を結ぶ。防衛空港と民間空
港が共同使用してうまくいっている事例は海外にいくらでもある。
フランクフルト・アム・マイン空港はNATOとの共用空港である。


5.
 期待される効果
  1)北海道の国際、国内交通に関して戦略的自由度を大きく
前進させることができる。
   その自由度はおおむね次のとおり
(1)    
国内および国際新規航路の開拓、設定
(2)     
参入航空会社の決定
(3)      
着陸料その他の価格決定
(4)      
観光政策の一体運営
(5)      
周辺地域開発の一体運営


2
)収益性が高く、かつ公共的使命を持つ道民の財産を後世に
残すことができる。
 日本空港の中で黒字の空港は、伊丹空港と新千歳空港のみ
である。


 国有空港の平成17年度経常収支推計

(交通政策審議会航空分科会資料により作成) 億円

    経常収入 
        着陸料 土地建物賃料 地方負担金収入 航空機燃料税譲与
新千歳  155  86     6       3        60
羽田   705  370    114               221
伊丹   210  140     17               53
福岡   186  88     24       13        60
那覇    85  21     14       1        49

    経常支出  
         維持運営 環境対策費 土地建物 市町村対策費 債務元利金

分担金*       賃借料          返済
新千歳  92     90    −     −     2
羽田   1305.1  329             1     0.1     40          935
伊丹   135    78            50      0.1     7         
福岡   270    88    92     84      6
那覇   115.2    73            0.2      39     3
  


     経常収益 (空港整備費)
新千歳   +63             27
羽田     -600            209
伊丹      +75             37
福岡      -74             39
那覇      -30             25

*印は、全体の金額を発着旅客数によって比例配分した

3
)千歳空港の民営化の最大の目標は、国際化による北海道の
自立である。今後の世界経済を考えると、国の財政や本州マー
ケットに依存することはできない。生きる道は別に探さなければ
ならない。千歳空港の地理的、自然環境的財政的優位、さらに
今後予想される周辺アジア諸国の勃興や世界的なオープンス
カイの流れを考えると、千歳空港という戦略的なカギを生かす
機会を絶対に逸してはなるまい。
 
6.
 関係法令
  空港法、航空燃料譲与税、

7
.提出者名         
特定非営利活動法人 私設北海道開拓使の会 
理事長 石黒 直文
(北海道経済同友会行財政問題委員)
電話・ファックス0118592002
メール isgr@jcom.home.ne.jp

石黒直文(当会理事長)

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編集後記
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                    2009年7月21日


そのお店はあの夕張にあり。名物は「カレーそば」。あんかけ
のカレーがおそばの上にたっぷりかかり、なんとも言えず暖
かくて懐かしい味。週末には地元民の他に市外から観光客や
ライダーたちが訪れ行列ができることも。札幌から丁度往復
100Kmほどで峠もあったりで、自転車での夕張ワンデー
ツアーの楽しみは峠を頑張って超えたあと、ご褒美にその
カレーそばを食べることだった。
   
先日その店が閉店したという記事が。理由はご主人が高齢のため
らしい。お邪魔した時にそのご主人が「自転車でよく来てくれた
ねぇ」と声をかけてくださったことが懐かしい。しかし、あれほ
どの人気店でも夕張の規模では経営が難しかったのだろうか。
名物の味が消えてしまう残念さに加え、今年も夕張を超えるぞと
筋肉を鍛えていたのに、カレーそばが食べられないなら今シーズン
から夕張超えに挑戦するかどうか悩ましくなってしまう初夏の食い
しん坊の自転車乗りなのでした。
 
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