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私設北海道開拓使の会メールマガジン『異論・暴論・創論』Vol.9
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  北海道の「みち」について考える
   −もっと北海道から発信しよう!−
   (社)北海道開発技術センター 紺野裕乃

  編集後記

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                     2003年8月18日

 □■□北海道の「みち」について考える■□■
     −もっと北海道から発信しよう!−    

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はじめに
 北海道に高速道路は必要なのか!日本道路公団の民営化など、ここ
数年、道路について様々な議論がなされている。北海道民は、北海道
の道路についてどう考えているのだろうか。
 だいぶ前になるが北海道の高速道路建設のニュース番組で、一道民
がインタビューで「いらない」と答えていた。そんな簡単に全国へ「い
らない」と発言してもいいものなのか。道路は交通であり一地域で完結
するものではなく、生活や経済、文化全てに関わるものである。北海道
全体、将来を考えた上で発言しなければならないではないか。

もっと北海道から声を出そう!
 北海道は広く、生活はもとより、基幹産業である農水産業に関わる
物流や観光など、道路は北海道の経済を担う大事な社会資本である。
だからこそ、道民はどんどん議論し意見を中央へ発信していかなけ
ればならないと思う。
 道内でも札幌に住んでいると不便は感じない。しかし、地方部に住む
方々はどうだろうか。例えば、医療。自分の住む町に大きな病院がなけ
れば車で通院しなければならないし、迂回路がなく道路が1本しかない
地域は救急医療も心配だ。これから高齢化社会がいっそうすすむことを
考えるとなおさらである。
 そして、特に地域内での議論が必要だと思う。地域に対して道路が
果たす役割や本州で高速道路が整備された地域の話を聞くなど、自分
たちの町が今どのような状況にあるのかを知って、地域でまちづくりと
一緒に考えてほしい。今、費用対効果が求められているが、北海道の
道づくりに関しては、都市間距離が長い、冬期交通など、北海道特有の
問題もある。それらは、北海道に住んでいる私たちにしか分からない
問題であり、それらを考えて議論されなければならない。北海道の道路
づくりなのに、なぜ本州が中心になって議論されているのか。自分たち
の住む北海道が、これからどうなっていくのか。このままでいいのか。
変えて行くには声を出していかなければならない。

道に魂を!!
 最近、道を大切にしようと、アダプト・プログラムという活動が道内
各地で行われている。道路沿線の住民が沿道の植樹帯の花植えや
ゴミ拾いなどの活動を行うもので、子供からお年寄りまで参加者は
様々である。道路を通じで近隣住民と交流を深め、地域が活性化、
コミュニティが生まれる。道路とは町の顔であり、まちづくりに通じる
ものではないだろうか。また、フットパスやトレイル、廃道、自転車
道、パークウェイなど様々な形の「みち」の利用の試みが行われて
いる。そして、ハード整備がされても利用されなければ道路交通として
機能しない。道に魂をこめなければ。現在、コミュニティバスなど
地域内で利用できるバスの運行も全国的に行われつつあるが、今後、
道路の利用方法も合わせて考えて行く必要がある。
 また、また、行政でも住民とのコミュニケーションを図るために、例
えば、事業を決める際、関係する住民との意見交換や意志を調査する
機会を設けるPI(パブリック・インボルブメント)という手法や、
積極的な情報提供や意見を適切に反映するために、説明責任(アカウン
タビリティ)の向上などが進められている。このように行政も少しずつ
変わってきている中、やはり道民も積極的に意見を発信し、行政に伝え
なければならいないのではないか。

おわりに
 現在、道路に関する様々な講演会やシンポジウムが開催されている。
地域の方々が自ら発言するパネルディスカッションもあるので、是非参
加して、今、どのような議論がされているのか一緒に考えて、そして地
域で議論してほしいと思う。それは、必要有り無しを含めて、一いち北
海道民として改めて考えて欲しい。
 ここで私が書きたかった事は、道づくりを含めて、もっと北海道から
意見を発信しなくてはならないということである。

(社)北海道開発技術センター 紺野裕乃

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編集後記
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                     2003年8月18日 

この夏休み、道内の有名温泉地にしばらくぶりに泊まりにいって驚い
た。日本人客よりも韓国・中国・台湾などアジア諸国のお客さんで
旅館が溢れていたからだ。深夜の露天風呂では私一人20人近くの
韓国人に囲まれ、どこに旅行に来ているかわからなくなってしまった。

例のSARS騒動前から道内では観光地を舞台にロシア人やアジア人
に対する議論が続いている。国民的な清潔感に対する価値観の違い
からか、特に浴場で外国人客を敬遠する向きも少なくない。では一体
どのような迷惑を実際被っているのだろうか。

その日、宿泊した温泉旅館で、全く迷惑だなーと感じたことを考えてみ
た。思いついたのは上の階で酔っ払って大声を出しながらドアを蹴飛
ばしていたり、レストランの入り口で高齢者を突き飛ばして歩いて
いったりした、傍若無人な日本人のオヤジばかりだった。こんなことを
多分彼らは海外でも平気でやっているのだろう。我々日本人は本当に
外国人客を冷ややかに議論できる立場にいるのであろうか。

北海道観光の将来を考えると、海外のお客様にも北の大地の自然や
味覚を満喫していただいて、アジアを代表するホットスプリングスとし
て世界に名を馳せるのも生き残る手であろう。超一流のサービスが
提供できる、世界レベルの観光地「北海道」を目指すよいチャンス
かも知れない。

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