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写真のナナカマドは、札幌市内に約22万本ある街路樹の中で最も多い約3万3千本も植えらており、札幌では最もポピュラーな街路樹であるが、このナナカマドの青い実が9月後半から黄色から赤く色づいてくる。(数字は北海道新聞 平成11年9月15日朝刊の記事より)
そして10月後半になると、葉も赤くなってきて、市内でもとても奇麗な紅葉が見られるようになる。11月になるとその葉も散ってしまい、枯れ木に赤い実だけが残ってとてもめずらしい街路樹となる。そして12月には、その赤い実に白い雪が綿帽子のように積もり、何とも美しい光景を見ることができるのだ。すなわち、一本の木が何度も楽しめるという、とてもめずらしい木なのである。
ナナカマドの名前の由来は、もともと「この材が燃えにくく、かまどに七度いれてもまだ燃え残る」といわれているが、札幌市内でこんなに綺麗な紅葉が見れ、しかも長期間にわたって、七回以上も、我々の目を楽しませてくれるのだ。
(写真と文:札幌在住 T.K)