みなさま、明けましておめでとうございます。みなさまお揃いで輝かしい新春をお迎えのことと拝察し、心からお喜び申しあげます。
昨年は、当会が設立して15年目の年でしたが、たいへん嬉しいことがありました。オホーツク地区に移住を果たした私達の仲間が、「15周年の記念事業をオホーツクでやろう」と手を上げ、「くらすべ!かたるべ!オホーツク」というイベントを見事に大成功に導いてくださったからです。9月5日、秋晴れの北見市まちきたParabo屋上に、200名を越すオホーツクの移住した仲間とともに一般市民が集い、熱心に討論に耳を傾けました。また、心尽くしの海の幸、山の幸を前にオホーツクビールで乾杯しました。
この成功のかげには、オホーツク支部を設立した仲間の方々の献身的なご努力と、網走支庁をはじめ移住に熱心な市町村のご協力を忘れることができません。感謝で一杯です。
私達は、ここ数年、十勝、富良野、函館そして一昨年はニセコと、札幌以外でも集会を開いてきました。率直に言って、北海道の各地は人口減少に悩んでいますし、雇用機会も決して多くありません。しかし、そのような環境にあって、困難を乗り越え、実に明るく北海道ライフをエンジョイしている仲間がたくさんおられるのです。楽しむだけではなく、地元の方々と協力して新しい産業を興し、地元に頼りにされる存在となっています。
ご承知のとおり、私どもの会の目的は、移住促進とともに地元の方々と協力して新しい北海道産業、文化を創造することにあります。北海道開拓を振り返ってみると、全国各地から集まった人々が協力し合って新しい産業、文化を創造した歴史であります。いま、私達の仲間が、間違いなく、新しい「開拓使」の歩みを着実に続けておられることを知るのです。このことは、私達にとって大きな希望と勇気を与えてくれます。
考えて見ますと、この10年間に北海道に移り住んでこられた方は、道庁の統計で36万人います。これらの方々の移住の理由はさまざまでしょうが、それらの方々が北海道の新しい産業や文化創造の志を持ち、そのために前進していただければ北海道の未来は違ってきます。私ども開拓使の会は、そのお手伝いをすることが任務だと思っています。
新しい年を展望するとき、容易ならぬ時代が待ち受けているように感じます。16年目を迎える今年、いかに困難が大きくても、われわれが設立当初、志した方向は決して間違いではなかった、必ず未来は開けるという確信を持って進みたいものだと念じています。しかしながら、みなさまのご支援、ご協力なしには何事もなしえません。どうか本年も変わらぬ暖かいお力添えを私どもに賜りますようお願い申し上げます。
みなさまの新しい年のご多幸を切に祈念して、新年のごあいさつといたします。
平成22年 元旦
NPO法人 私設 北海道開拓使の会 理事長 石黒直文
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