あれは、6月6日の土曜のこと。着々と準備が整いつつあると聞く大阪集会にあおられる格好で、東京集会も会場は押さえたものの、当日の進行をどうしようかと、近くに住む同じ会員の熊崎さんとファミレスでお茶をしながら、昨年の集会の模様を思い出していた。昨年も大阪集会の翌日に東京集会があったのだが、大阪集会の実行委員をつとめた高品さんが集会打ち上げの余勢をかって翌日の東京集会にも駆けつけて(乱入して)きてくれ、思いっきり飲んで騒いでわが家に泊まっていったのであった。熊崎さん、私どちらからともなく、「さて、今年はどうする?」という話になり、熊崎さんは仕事が忙しい、私はというと…。という訳で、冗談から私の大阪行が決まってしまった。以下は、大阪・東京を駆けめぐった2日間のドキュメントである。
【6月20日AM7:50】大阪行の機上の人となる。今日が大阪集会当日だ。
【AM9:00前】早くも大阪駅に着いてしまった。どうしよう、やることがない。地下のドトールに入るが、団体が来てすぐに追い出された。駅前の陸橋に登り周りを見渡すが、行くところがない。仕方がないので、近くの本屋に入る。空港に着いて以来、道行く大阪の人が怖く見える。「すきを見せたらどつかれる」「洋服の下に阪神タイガースのユニフォームを着ているらしい」…気にしすぎ?
【AM11:00】大阪集会実行委員の皆さんとの待ち合わせ場所の京橋駅前の時計台の下に到着。「時計台の下に着いたら携帯に電話してください」待ち合わせには来れない高品さんはそう言ってくれていたのだが、なんと!私の携帯の表示が圏外になっていたのだ。京橋駅周辺を歩き回るが変化なし。「ああ、ここまで来ておいてけぼりをくらうのか!」と思った瞬間、以前移住体験ツアーで一緒だった干田尾さんが私を見つけてくれた。危うくセーフである。
実行委員の岡さん、干田尾さん、岩永さん、星名さんと喫茶店に入る。司会担当なのでスーツなぞを着こんで緊張している星名さんが面白かった。が、最終打ち合わせとして、実行委員の皆さんが話していた内容の濃さに私は感動を覚えた。大阪集会実行委員会という、グループができていること自体すごい。と同時に、彼等が少しうらやましかった。東京では、ほとんど2人だった。しばらくして、高品さんが、札幌から来た太田さん、柳井さんを連れて到着。みな久しぶりの顔である。
【PM1:00】大阪集会が始まる。これについては実行委員長の岩永さんのレポートにお任せします。ちなみに後半のディスカッションの時間、私はCグループにいたのだが、「北海道のサービスはなぜ工夫がないのか?」から始まって、いつの間にか北海道の経済の話になっていた。
【PM5:00すぎ】集会終了後、一同は近くの居酒屋に設定された懇親会へと移動。ここで私ははじけ飛んでしまった。ほとんどの方と会話を交すことができ、名前と顔を覚えることができた。司会の大役を終え、うまそうにビールを飲んでいる星名さんがまぶしい。うう、明日はわが身じゃ。
【PM9:30】2軒目のお店をでると、目の前の広場(コムズガーデン)では大画面でワールドカップ中継がまさにはじまるところ。一同そのまま腰を下ろし観戦。画面に集中し「俺に触れるな、話しかけるな」と言いたげな柳井さん、斎藤さんの後ろ姿に笑えた。
【PM11:30】観戦後そのままお開きとなったが、私は高品さんの家に泊めてもらうことに。別れ際、皆さんから「明日(東京集会)は頑張ってくださいね。」と温かい励ましをもらう。なんていい人達なんだ!私は感激をまた味わう。
【6月21日AM6:30】目覚める。東京集会本番の日だ。空港まで高品さんが車で送ってくれると言う。本当に感謝。伊丹空港で高品さんと別れ、AM8:50の飛行機で東京へ。機内で寝て行くつもりが、「最初になんて話そうかな」と考え出してから眠れなくなる。メモを取り始めたら東京に着いてしまった。何たることだ!横浜の自宅に着いて1時間後には出発。「大阪集会に負けないくらい、いい集会にしたい」そんな思いが強くなり、いよいよ気合いが入る。
さて、ここからが本当に東京集会の話。
【PM2:00】会場に到着、準備を始めるが、多くの準備不足、忘れ物に気付き愕然とする。昨日、大阪集会で会ったばかりなのに、今日たまたま東京に来ると聞き、強引に呼びだして受付を手伝ってもらった斎藤さん、それから、会員でないことを知らなかったばかりに手伝わせてしまったけど快くお力添えいただいた遅出し仮面さん、そのほか、みなさん、いたらない私をカバーしてくれありがとうございました。
会場を貸してくれた会社の方に挨拶をし、集会の出席人数を言ったら「遺族の人ってそんなにいるんですか、すごいですねえ」と言われて言葉を失った。北海道開拓使の会を、開拓使の遺族の会と勘違いしていたようだ、ああ、びっくりした。
【PM3:00】東京集会が始まる。とにかく準備不足は否めないのだが窮余の策として、「この集会は会員みなさんで作る集会であり、集会のプログラムはあくまでお膳立てにすぎない。この集会を実りあるものにするのはみなさんの姿勢にかかっている」という話をまず司会の私から会場に来られた会員のみなさんにさせていただいて集会をはじめた。
集会では、この集会のために北海道から来られたこの会の代表世話人の石黒さん、今年から会員企業(この会を応援してくれている企業)になられたマキバフードサービスの山地社長さん、自らも北海道へのIターン者だがたまたま東京勤務となっているダットジャパン(会員企業)の瀬浜課長、有楽町の北海道企業誘致東京事務所(道庁)から中川主査、丸谷主幹、移住経験者として堀北さん、また事務局の太田さん、柳井さん、といったゲストの方からまずお話を聞かせていただいた。一昨年までは札幌サイド(事務局)で集会のお膳立て、司会進行をやっていたのだが、昨年からは我々東京サイド(実行委員)が仕切っているので、北海道から来られる方は皆ゲスト扱いだ。
今回は、時間の都合で全体での会員みなさんの自己紹介のプログラムはカット。かわりに次のグループ別ディスカッションの時に思いっきりしてもらうことに。ディスカッションは様々な問題を抱えている移住希望の方々が適当なゲストの方に個別に相談してもらう時間として設けた。
仕事についての相談グループ(石黒顧問、中川主査)、移住一般相談女性編(太田さん)、同じく男性編(柳井さん)、そして今回初の試みであったが、移住はしばらく後でいい、自分は心の移住でいい、会員同士で仲間を探すことにこの時間をあてたいという人のためにOther's(アザーズ)というグループを設けた(私が担当させてもらった)。
意外だったのは、このOther'sの受けがよかったこと。集会参加者の1/4を集めてしまった。その前に、会員の中で独自に集まって飲み食いをやっている非公認東京裏集会(この名前をなんとかしたいな)の話をしたせいか、「その仲間に入れてください」という、奇特な方もいらした。
このディスカッションの時間、私はあまり全体を見ることができなかったが、みなさん思い思いの時間を過ごしてくださっていたようだ。ダットジャパンの瀬浜課長を直接つかまえて熱心に話をされている方、道庁の丸谷主幹と話をされている御夫妻、マキバフードサービスの山地さんと話をされている方等など。
予定の終了時間を15分延長し、みなさんに時間の許す限りコミュニケーションを取ってもらった。
【PM5:15】閉会。ディスカッション用に席の配置を変えるのに、石黒さんに指示をしてもらったり会員のみなさんに直接手伝わせたり、後片付けも協力してもらった。私としては、正直みなさんに申し訳なく、少し恥ずかしかった。
懇親会会場への移動がスムーズにいくかどうか少し心配だったが、非公認東京裏集会の会場としていつも利用しているところだったので、会場を知っている会員の方が率先して誘導してくれたので、私は集会会場の後処理に専念できた。ありがたい。集会終了後の雨も心配だったが、みなさんがお互いに傘に入れあったりしてくれてとりあえずは大丈夫だった。
【PM6:00】石黒代表世話人の音頭で懇親会がはじまる。大いににぎわったのは言うまでもない。いつも裏集会で利用している会場であったが、今回のことで、お店の店長さんに名前と顔をすっかり覚えられてしまった。
【PM8:30】予想通り(!?)予定時間をオーバーしておひらき。
個人的にはとにかく反省の多い東京集会であったが、会員のみなさんがそれなりに楽しんでくれたのではないかと思う。ただ、今春、東京ではなじみの会員さんで移住された方がとても多かったので、今回は盛り上がり方は大阪の方が上だったかもしれない。でも、今回出会った方の中で「次回は手伝いますよ」と言ってくれる方が多数いらしたので次回はもっと楽しく有意義な集会になるだとうと楽しみしている。
(東京集会実行委員会・大久保洋一さん)
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