平成9年6月21日。ついに大阪集会の日がやってきた。
前日は柳井氏、太田女史と打ち合わせするはずが、台風による柳井氏の延着、はたまた太田女史のペースで日本酒を飲んでいたため、筆者は柳井氏と会う時点でほぼ「できあがり」状態であった。従って後の記憶はほとんどなく、打ち合わせとはほど遠い時間を過ごしたのであった。
当日、どうにか両氏との数十分の打ち合わせを終えて午後1時過ぎに会場となる三井アーバンホテルに共に入った。部屋の準備をはじめて間もなく、もう参加者の方が来始めた。
今回の大阪集会では受付の際に名札をつけてもらった。この名札は3色に色分けされており、それぞれ「仕事について聞きたい」「住宅など生活のことを聞きたい」「とにかく北海道が好き!」というこの集会の中で聞いてみたい、話してみたい内容ごとに分けて、参加者の希望に応じて選んでもらった。
1時半を回って石黒代表が到着。また、受付で待っていると以前の大阪集会や移住ツアーに参加してくれた懐かしい顔もあり、さらにテンションが高まってくるのがわかった。
そして受付にて一服を終えた石黒代表と柳井氏とともに再度会場に入り、ついに午後2時すぎに大阪集会が始まった。
参加者41名で始まった集会は、石黒代表、柳井氏、太田女史の挨拶に続き、参加者の自己紹介へと進んだ。緊張しながらもそれぞれに語る北海道への想い。年齢やそれぞれの生活環境を越えて共通の想いが伝わってきた。学生の頃から通い詰めていた人、北海道の持つ雄大な景色に魅了された人、食べ物のおいしさに心引かれた人などいろいろな人の話しが聞かれた。中には札幌に転勤希望して仙台に行かされてしまったと言う人もいて、参加者の笑いをかうこともあった。
集会の後半は先の名札の色に合わせてグループに分かれて、各テーマごとの話し合いになった。「仕事について聞きたい」については石黒代表、「住宅など生活のことを聞きたい」には柳井氏、そして「とにかく北海道が好き!」には太田女史がそれぞれのグループに入り司会進行を行った。大阪の参加者はほぼ3つのグループで同じ人数になった。筆者は「とにかく北海道が好き!」のグループに参加した。自己紹介よりも更に詳しく北海道について語りつつ、今度は会員同士での「ツッコミ」を受けたり、太田女史の解説を聞き込んだりした。同じ北海道でも札幌だけでなく美瑛・富良野や千歳への想いをあげる人もいたし、より北海道らしさを感じさせるということで道東への人気を再確認もした。
なにはともあれ北海道が好きな人ばかりとの会話は楽しいものだった。また、他のグループについては詳しい内容はわからなかったが、かなり会話が弾んだようで集会の時間はあっと言う間に終わりの時を告げたのであった。
だだし、そんな参加者に共通するがやはり移住に対する不安だった。年齢が気になってしまうために再就職の口がなくなるのではと心配されるご年輩の方や、自営をしてみたいがどうやっていいかわからない、今の会社から転勤という形で行きたいがどうなるかわからないなど様々な悩み・相談があった。でも、筆者が感じたのは行けないことに対する悲壮感ではなく、「夢」実現のため頑張って乗り越えようという熱意の方であった。これなら近い将来、北海道で皆と再会できる日もあるかもしれない。
そしてそんな様々な北海道への気持ちをもって、私たちは懇親会へと突入したのだった。1次会、2次会、3次会・・・ ふける大阪の夜を存分に騒ぎ、迫り来る酒の嵐を飲み越えながら、私たちは大いに盛り上がったのであった。(このとき大阪集会の強力アイテムが誕生した。くわしくは筆者まで!)
最後に、こうして築いてきた仲間のネットワークを活かして、これから大阪でも開拓使の会を少しでも盛り上げて行けるよう、ささやかながら協力していきたいと筆者は思っている。また会員の皆様の協力をお願いすることもあるかもしれないが、その時はぜひ積極的に参加してもらえるとうれしい。また、どこかで楽しく皆と北海道を語り合えることを夢見て、この報告の終わりにしようと思う。
(大阪在住会員 高品 純さん)
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